●カルガリー観光

カルガリー市に入る手前で、右側の山の斜面にジャンプ台が見えてくる。これは1988年の冬季オリンピックの時に使われたもので、今は周辺も含めてオリンピック・パークとなっている。90mのジャンプ台は上まで上ることができ、その下のOlympic Hall of Fame & Museum には、冬季オリンピックに関する展示が見られる。
今回は時間がなかったので上らなかったが、私は前に上ったことがある。時間がある人にはおすすめだ。眺めがいいことはいうまでもないけど、ジャンプの選手の人たちって、よくあんな所から滑降していけるよなぁとひたすら感心してしまう。そのほか、パーク内にはリュージュのコースもあり、体験試乗ができる。

オリンピック・パークを後にして、いよいよカルガリーの市内に入る。悪いことに、ちょうど夕方のラッシュアワーだ。ダウンタウンの道はほとんど碁盤の目のようになっているのだが、一方通行が多く、旅行者である私たちは、曲がろうと思っていたところで曲がれず、目指す友人宅はどんどん遠ざかっていく。そのうえ、中心部はすごい渋滞。なんだか同じようなところをグルグルまわって、ようやく友人のコンドミニアムに着いた。

彼女のだんなさんはポーランド出身。前にも遊びに来たことがあるので、久々の再会だ。3歳になる長男はもうバイリンガルになっている。そして、お父さんも驚いていたけど、私の顔を見ると日本語で話しかけ、シュテファンに向かっては英語で話すというように、ちゃんと使い分けていた。子供ってすごいよね。
全然人見知りしない子なので、私たちがいてもヤンチャぶりは変わらない。私もシュテファンも、どちらかというとおとなしい子で、兄弟もそんな感じだったので、こういう子供らしい子供を見ると新鮮な感じがする。

翌朝はゆっくり起きて、朝食をとった後、私たちはダウンタウン散策に出かけた。彼女の家はダウンタウンのはずれの、ボウ川やオー・クレア・マーケット(ショッピング・モール)に近い所にあり、私は以前「カルガリー・スタンピード」という有名なカウボーイのお祭りを見にきて、1週間ほど泊めてもらったことがあるので、ダウンタウンは“勝手知ったる…”という感じだった。

ダウンタウンの中心部には、Stephen Avenue(またもやシュテファンの名前が出てきた)という通りがあり、一部は完全に歩行者天国になっている。そのあたりをぶらぶら歩いていたら、とんでもない光景に出くわした。

翌日、何か大きい会議のようなものがあったらしく(後で聞いた話)、その日、ダウンタウンには自転車に乗って巡回しているポリスマンが、やけに目についた。
その歩行者天国の通りで、酔っ払ってだかホームレスなのか、ベンチに横になって寝ているおっさんがいた。すると、体格のいい中年ポリスマンが一人、自転車を停めて、その男に近づいていった。カナダの警官は、市民には割と評判がいい。土曜日の朝だし、そろそろ人も出てくる時間だから、起こしてどかせるのかなあと思っていた。で、日本のお巡りさんのように「もしもし」みたいな感じで話しかけると思っていたら‥‥

そのポリスマン、おっさんの後ろからゆっくり近づいていき、おもむろに片足をおっさんの腰にあてて、グイッと押したのである。おっさん、ひとたまりもない。転げ落ちるまではいかなかったが、押された勢いで完全に目がさめた様子だった。

私は度肝を抜かれてしまった。お巡りさんがこんなことをするなんて…! と同時に、噴き出しそうになった。そのシーンが、なんともユーモラスだったからだ。ポリスマンは、権力をかさに着て偉そうにやっていたわけではない。どちらかというと、おっさんは常習者で、ポリスマンとも顔馴染みという感じだった。その後、おっさんは2人のポリスマンに完全に追い立てられてしまった(平和的に、だけど)。
それにしても貫祿あったな、カルガリーのお巡りさん。

その後、カルガリー・タワーに上り、一部Cトレインにも乗って、チャイナタウンやオー・クレア・マーケット、プリンス島というボウ川の川中島にある公園などに行った。
Cトレインは、バンクーバーのスカイトレインに似た乗り物で、なんとダウンタウン中心部は無料である! さすが、金持ちの州は違う。

急ぎ足のカルガリー観光だったが、時間が短い割には、いろいろ見られた気がする。
また友人宅に戻り、今度は荷物も全部持って3時頃出発。今日はエドモントン泊だが、その前にバッドランドとロイヤル・ティレル古生物博物館に立ち寄っていく。エドモントン到着がかなり遅くなるのは目に見えているが、今日は行けるところまで行って、そこでモーテルを探そうというお気楽な予定なのだ。シュテファンは一度こういう旅行をしたかったんだって。

友人ファミリーに見送られて、ダウンタウンを後にした。
最後に、ご主人がすすめてくれたノース・ヒル・パークにおりて、カルガリーの街を振り返る。果てしなく広がる地平線。その一部に、ビルがニョキニョキ生えているようなダウンタウンがある。
これから私たちが目指すのは、その反対側の地平線の方向だった。

<付記>
読者の方が教えてくださったのですが、去る4日に、コロンビア大氷原で氷河ハイクをしていた日本人の男の子が、氷の裂け目に落ちて亡くなるという事故が起きました。
カルガリー大学に留学中だった医師の父親とハイキングしていた9歳の男の子が、雪で覆われた氷の裂け目に落ち、5メートルほど下に閉じ込められてしまいました。氷を削って、4時間後に引き上げられたそうですが、その時はもう意識がなく、運ばれた病院で亡くなったそうです。

このコーナーの第20回目に、同様の事故のことを書いており、また新たな犠牲者が出てしまったことが残念でなりません。男の子の母親と姉は、近くの駐車場で待っていたということなので、もしかしたら私たちが行った場所の近くだったかもしれません。
氷河ハイキングなど危険が伴う場所へ行くときは、ぜひ専門ガイドが同行するツアーなどを利用してください。カナダに限ったことではありませんが、せっかくの楽しい旅行が、一瞬にして暗いものになってしまいます。夏の旅行シーズンですから、どこへ行くにもくれぐれも気をつけて‥‥。

男の子のご冥福を心からお祈りいたします。

 
★‥‥‥‥‥‥‥‥‥★バンクーバーだより★‥‥‥‥‥‥‥‥‥★

★私ごとですが、本日7月9日は誕生日でありました。Happy Birthday to me 〜♪ 
私が家の恒例はレストランに行くことです。誕生日の相手にご馳走してあげるわけですが、来週は彼の誕生日が来るので、なんのこたあない、ただの“おごりっこ”になっているかも…。まあ、理由は何にしろ、ご馳走を食べる回数は多いほどうれしいもんで…。

いつもは、私がシーフード、シュテファンが日本食というリクエストが多いのですが、今年は、私がステーキ、彼がシーフードになりました。というのは、地元で発行されている雑誌『Vancouver』で、年1回レストランのランキング特集があるのですが、今年の「ステーキ部門」で、審査員からも読者投票でもダントツ1位に選ばれたレストランがあったからです(他部門はだいたい別のレストランが選ばれている)。こうなると、行って、食べてみたいじゃあないですか。

で、行ってきましたよ〜! 評判通り! ステーキ最高でした! 私が頼んだフィレ・ミニョンなんて、厚さ5センチですよ! あんなの初めて食べた。あと、店内の雰囲気もいい。きちんとしたレストランですが、バンクーバーらしくジーンズで行っても平気。
お店の名前は・・・と、ここで思いついちゃった。8月の「今月のトピック」は、「おすすめレストラン」にしようっと! 詳しくはそこでリポートしま〜す。

★私と誕生日が同じ7月9日の人、けっこういます。浅野ゆう子と高見知佳、久本雅美は知ってたけど(何の共通性も見い出せない組み合わせ)、調べてみたら、松下由樹、稲垣潤一、元YMOの細野晴臣、SMAPの草薙剛くんもなんだって(ますます共通性はない。…ん、男性はみんなミュージシャンか?)。海外では、アカデミー賞2回連続受賞のトム・ハンクスも。ちょっと光栄だ。
日刊スポーツのホームページに、浅野ゆう子が41歳のバースデーを祝ってもらっている写真が出ていた。そうか、彼女ももう40代なのね。ちなみに、久本も同い年だって。
私? 浅野ゆう子に近いかな〜〜〜(陰の声「上・下どっちに?」)

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