●バンフのB&B

バンフではB&Bに泊まった。ジャスパーと同じように、以前取材した中から安くてきれいだったところに電話をかけ、料金を聞いたうえで、ブルー・スカイB&Bに決めた。
電話はシュテファンがかけたのだが、話の様子ではオーナーが変わっているらしかった。チャイニーズ・カナディアンの男性で、彼は夕方はダウンタウンのチャイニーズ・レストランで働いているそうだ。もうそろそろハイシーズンとなり、B&Bだって忙しいだろうに、働き者だなあと思いながら、まずはそのレストランまで鍵を取りに行った。まだ若い男性だった。

あとは自分たちでB&Bに行き、鍵をあけて中に入った。私たちの部屋はかなり広くて、フリースペースがたっぷりある。床は全部じゅうたん敷きで気持ちがいい。
バスルームはシェアで、その分、安くなっているわけだが、シェアと言っても使うのは2つの部屋の客だけなので、そんなに不便はない。なによりバスルームも広くてきれいで、思いっきり使ってしまった。

朝食はコンチネンタル・ブレックファーストだが、量はたっぷりで、陽光が入るダイニングルームでいただくのは、たいへん気持ちがいい。
立地は、バンフ・アベニューから2ブロック入ったところで、車がない人でもたいへん便利だ。

私たちはぎりぎりでローシーズン・レートになったので、たしか宿泊料はC$75だったと記憶している。いつも克明にメモをとり、レシートを貼りつけておく私なのだが、なぜかここのB&Bだけは、ぽこっと記録が抜けているのだ。しかし「これでYWCAとC$3しか違わなかったので大正解!」ということだけは、しっかり書いてある。

あとで聞いたら、このオーナー氏、実はオーナーでもなくて、雇われている管理人とのこと。私が前に取材でお会いした人も、オーナーではなかったらしい。でも、B&Bのことはいっさいがっさい、彼がする。朝食も彼がつくる。30歳くらいだろうか。話すとなかなか面白い人で、朝食も終わりに近づくと、彼も話に加わり、ひとしきり盛り上がった。

出かける前に顔を合わせ、夕方またレストランに行っていると言ったので、なんで2つも仕事をしているのか聞いてみた。すると彼は、両手の指先で札ビラを勘定するする仕草を見せ「Money, Money」と言う。若いうちに頑張って稼いでおくのだそうだ。B&Bの客を前にして、あまりの露骨さに、シュテファンは少しショックだったらしいが、私は笑ってしまった。いかにもアジアの商売人って感じで、いいじゃないか。(でも、ヨーロピアンやカナディアンにはちょっと嫌われるかな?)

B&Bといえば、洋風民宿のように説明されるので、オーナーと管理人が別にいるのはちょっと意外な感じがするが、カナダでは案外少なくない。もちろん、ライセンスを取り、自宅を改造してB&Bを始める人のほうが圧倒的多数だろうが、ビジネスとしてB&B経営をする人もいる。だから、よくB&Bごと売りに出されていることがある。名称も電話番号も過去の顧客も、そのまま引き継いでしまうのだ。

以前トロントに行った時に泊まったB&Bは、予約の電話にはオーナーがでるが、実際にB&Bにいたのは、管理人のご夫婦だけ。朝食も全部彼らが作る。滞在中、オーナーは一度も顔を見せなかった。予約の時に愛想を振りまいておいて損をした気分だった。

さて、以下は私がかつて取材したおすすめのB&Bだ。宿泊料金は毎年変わるので、確認のこと。現地で探す場合は、バンフ・アベニューにあるインフォメーションに行って、B&Bガイドが欲しいと言うとリストをもらえる。

<バンフのおすすめB&B>

★A Good Night's Rest
  437 Marten Street
  TEL:(403)762-2984
  FAX:(403)762-8883
  ウェブサイト:www.telusplanet.net/public/gdyoung
ご夫婦で経営のアットホームなB&B。お部屋は広くてきれい。ロケーションもいい。

★Eleanor's House
  125 Kootenay Avenue
  TEL:(403)760-2457
  FAX:(403)762-3852
  ウェブサイト:www.bbeleanor.com
B&Bにすることを目的に建てられたクラシックな外観の家。オーナーのEleanorさんはおもてなし好きの素敵なおばさまです。夏期のみオープン。

★Blue Sky B&B  
  427 Muskrat Street
  TEL:(403)760-3100
  FAX:(403)760-3300
  ウェブサイト:www.bluskybb.com
今回泊まったB&B。


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