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バリアフリー都市・バンクーバー
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●テリー・フォックス・ラン

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●モルソン・インディ・カーレースの車椅子シート

01/08/28
●第21回「テリー・フォックス・ラン」---日本にも開催地あり!

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●バリアフリー・シティへの道

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●きっかけ(続き)

00/10/10
●きっかけ

00/10/03
●バリアフリー・シティとの出会い





●テリー・フォックス(2)

テリー・フォックスは、1958年にマニトバ州のウィニペグで生まれた。彼が8歳の時、家族はバンクーバー郊外のポート・コクィットラムに引っ越してきた。地元の高校を、英語のB以外はすべてAという優秀な成績で卒業した彼は、Kinesiology(身体運動学)を学ぶため、州立のサイモン・フレーザー大学に入学する。大学のバスケットボール・チームに加わった彼は、先輩の誰よりも上手だったという。

1977年が明けて間もなく、テリーは右膝に痛みを感じ、病院に行ったところ、想像もしていなかった病名を告げられることになる。それは“骨の癌”と言われる骨肉腫だった。そして2カ月後の3月9日、右足切断手術を受けることになった。この時、テリーは18歳。

手術のために入院している間、バスケットのコーチが1冊のスポーツ雑誌を持って、お見舞いにやってきた。その雑誌には Dick Traum という、ボストン・マラソンを完走した片脚のランナーの記事が載っていた。そのストーリーは、テリーを大いに激励し発奮させた。そして、癌研究基金を募るためカナダを横断する「マラソン・オブ・ホープ」を、いつの日か実現させたいと夢見るようになったのだ。

手術後、テリーはさっそくトレーニングを開始した。義足を付けて毎日走った。最初の頃は苦痛を伴ったが、慣れてくるとテクニックも強さも増していった。
彼の走り方は独特だった。例の「タンッ・タ・タン」という、私がテレビで聞いた“不思議なリズム”である。左足でツー・ステップを踏み、右の義足を軸にロング・ストライドで一歩踏み出す。テリー自身が編み出した“走り方”だった。
「それは僕にとって、走るということ以上に、癌と戦う勇気をもたらしてくれました」

マラソンへのトレーニングに励む一方で、1979〜80年には車椅子バスケット・チームにも参加している。それは、もう1人の車椅子のヒーロー、リック・ハンセンに誘われたからだった。意外なところに、2人の接点があったのだ。

「マラソン・オブ・ホープ」について、テリーは後にこう語っている。
「なぜこのようなことをしようと思ったか、自分でも分からないんです。たぶん僕が競争心の強い人間であり、“夢想家”であり、チャレンジすることが好きだからでしょう。僕はあきらめません。一度決心したら、全力を上げてそれに取り組むことを、自分でもよく分かっているのです」

参考文献:「The Greater Vancouver book」