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30歳からの海外留学
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01/09/26
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01/09/05
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01/08/29
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01/08/08
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01/07/25
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01/07/18
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01/07/11
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01/05/30
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01/05/16
●ホームステイ(2)

01/05/09
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01/04/25
●ホームステイ(1)

01/04/18
●常識

01/04/11
●キャリア留学

01/03/21
●留学情報センター

01/03/14
●学校を選ぶ時の参考に

01/03/07
●各ESLの特徴(3)‥‥私立のESL

01/02/28
●各ESLの特徴(2)‥‥州立カレッジ系ESL

01/02/21
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01/02/14
●ESLの違いを知る

01/02/07
●30代ゆえの試練?

01/01/31
●ESLで上級クラスに入るコツ

01/01/24
●ディスカッションのテーマ

01/01/17
●「英語を話す」ではなく「英語で話す」

01/01/10
●私が行った語学学校

00/12/13
●父との最後の時間
●訃報
●家族との関わり

00/12/06
●両親とのカナダ旅行
●父のその後

00/11/29
●大どーんでーん返し!?

00/11/22
●いよいよ決断

00/11/08
●父の経過

00/11/01
●留学の危機

00/10/25
●準備期間

00/10/18
●“背中ポン”の言葉

00/10/11
●30過ぎて一度断念

00/10/04
●私が20代だった頃 ●30代でこそ行くべき!





●学校を選ぶ時の参考に

学校の選び方といっても、もう皆さん、期間・予算・目的は決まっているだろうから、それだけでかなり学校は絞られてくると思う。
たとえば、1カ月以内の短期留学であれば、必然的に私立ESLになるし、学位を取るなどの目的があれば、大学かそれに準ずる学校ということになる。

そんな皆さんに、私のわずかな、しかもバンクーバーだけの経験で、選び方のレクチャーをするのはあまりにもおこがましいので、これはあくまでも参考として、いくつもある選び方のポイントの一つということで、お聞きいただきたい(お聞き流しいただいてもかまわない)。

というのは、これからお話ししようとしていることは、あまり英語の学習には関係ないからだ。何に関係があるかというと、う〜ん、強いて言えば、友達づくりかな・・・

私立と州立系のESLに行って、最も違いを感じたのは、ターム制をとっているかいないかだった。
ターム制にしている州立カレッジ・大学系のESLは、1タームの約3カ月間は、ずっと同じクラスである。毎朝、同じクラスメートに“Good morning!”と言い、帰る時はまた同じように“See you tomorrow!”と言って別れていく。私には、これが案外心地よかった。というのは、私は割と友達をじっくり作るタイプらしく、相手を知っていく時間が、このように自然に長く設定されていると、とても楽なのである。

よく、初日に偶然隣に座って話をした相手と、後々までベッタリ一緒という人がいるが、私にはそれができない。たまたますごく気が合う人だったらいいけど、多くの場合、そうでもなさそうだからだ。女の子に割と多いのがこういう付き合い方で、陰でその友達の悪口や批判ばっかり言っているのに、いつも一緒にいるというタイプ。私は「そんなに悪口を言うのだったら、つきあわなきゃいいのに」と思ってしまう方なのである。そういう人に、どうしてその相手と友達になったのか聞くと、たいていは「◯◯に行った時に最初に話した人だったから」という答えが返ってくる。

そういう付き合いができない私は、クラスの入れ替わりが激しい私立のESLよりは、自然にお互いを知っていく時間が持てるターム制のESLのほうが、友達をつくるにはいい環境だった。

事実、州立大学系ESLで同じクラスだった友人4人とは、今だに楽しい交流が続いている。
そのクラスには、イタリア、スイス、イスラエル、メキシコ、韓国など結構いろいろな国の人がいて、日本人は女性のみ7人だった。みんな真面目で、英語の勉強に熱心なだけに、教室外でも決して日本語を話さなかった。どちらかというと、日本人同士、警戒しているフシもあった。なーなーになって、日本語を話し始めてはいけない、というような・・・。

授業が終わったら、広いキャンパスを歩き続けて、次の教室まで行かなくてはならないし、2時間目はみんな違うクラスをとっていたので、ほんとにそのクラスの中だけの付き合いだったが、それでも毎日顔をあわせていると、なんとなく性格も分かってくるものだ。仕事経験がある人、既婚者、大学を卒業したばかりの人と、経歴は様々だったが、みんな割と大人で、落ち着いた雰囲気を持っていた。

彼女たちと親しくなったのは、ターム末に近かった。何がきっかけだったか忘れたが、一人暮しを始めた私のアパートで、鍋料理でもしようか、というようなことだったと思う。当時、みんなホームステイをしていたので、日本食は(まして鍋などは)なかなか食べられなかったのだ。
それまでほとんど英語でしか話したことがない彼女たちと(鍋パーティーの計画さえも英語で話していた)、思い切り日本語で話しながら「みんなの日本語、初めて聞いたね」「なんか変な感じだねー」「英語の時と声が違うよね」などと笑いあった。タームが終わりに近づいているのを、みんな残念に思っていた。

タームが終わって、全員、見事に進路はバラバラになったが、友達付き合いは前よりも深くなった感じで続いていた。一つには、日本でインストラクター経験のある私が、自分の部屋で彼女たちにヨガを教え始めたからである。週1回は必ず顔を合わせ、レッスンが終わると、しばしおしゃべりをして帰っていった。また、もう一人、アパート暮らしを始めた人がいたので、彼女のところにもよく遊びに行った。それは、今思い出しても、実に楽しい日々だった。

もしこのESLが、3カ月のターム制でなかったら、彼女たちと親しくなる前に別々のクラスになっていただろうし、お互いの性格を感じ取れる時間もなかっただろう。

友達をつくるのが得意で、誰とでもすぐ仲良くなれてしまう人は、きっとどんなESLでも大丈夫だと思うが、私のタイプに近い人は、もしかしたらターム制のESLを選んだほうが、自然な形で友達をつくりやすいかもしれない。