Canucks Fan: Game Results

11月25日(火)
レンジャース  4-2

ニューヨーカーの歓迎に、メシエ1ゴールでお礼!

今日のゲームには大きな意味がある。キャプテン、マーク・メシエが、移籍後、初めてニューヨークに戻っての試合である。しかも、93-94スタンレーカップを獲得したときのヘッドコーチ、マイク・キーナンと一緒に。

試合前には、実に感動的なシーンが見られた。
両国歌斉唱のあと、中央のスクリーンに、93-94スタンレーカップ・ファイナルの模様が映し出されたのだ。カナックスとレンジャースの激闘の数々、そしてレンジャースの勝利。高々とカップを掲げる当時のキャプテン、マーク・メシエ。
会場からは割れんばかりの拍手。観客全員のスタンディング・オベーションである。そして、スティックでフェンスや床を叩き、前キャプテンの健闘を賛えるレンジャースの選手たち。会場のあちこちで「Welcome back our Captain, Mark !!」などの手書きのプラカードを掲げるファン。なんという素晴しい歓迎ぶりだろう。スポーツマンもスポーツファンもこうでなければ…。プロ・スポーツだから移籍は付き物だが、選手の功績には変わりないのである。
しかし、こんなセレモニーはまったく予想していなかった。たぶんメシエ自身も…。
気がつくと、メシエの目に涙があふれている。あのスタンレーカップ・ファイナルは、両チームにとって、本当に思い出に残るすごい戦いだったのだ。そして、ここは優勝を決めた思い出のホームリンク・・・
流れる涙を拭おうともせず、そのままフェイス・オフに向かうメシエ。まだ鳴りやまない拍手と歓声の中、試合はスタートした。

第1ピリオド、4分22秒、このところ目覚ましい活躍を見せているルーキー、No.20デイブ・スカチャードが、痛快なロング・シュートを決めて先制点を獲得! アシストはNo.28ブライアン・ヌーナン。今日のカナックス、なかなか動きがいい。1-0

第2ピリオド、両チームの力が拮抗しているのか、パックの応酬はすさまじいが、なかなか点が入らない。
無得点のままこのピリオドが終わるか、と思った後半16分。この均衡を破ったのは、なんと他ならぬマーク・メシエであった。カナックス・ネット前の固まりから、パッと飛び出し、ブルーライン前でNo.21ユルキ・ルメから絶妙のパスを受け、そのままレンジャースのネットに突進してゴーーール!! 信じられない。彼のゴールは何試合ぶりだろう? 絵に描いたようなパーフェクトなゴールである。そして、これまた信じられないが、立ち上がって大喜びする観客たち! 2-0とリードされているのに…。メシエのゴールを告げるアナウンスが流れると、再び大歓声! ニューヨークのファンって、なんていい奴なんだ・・・
カナックス、好調にも2-0のリードで第2ピリオド終了。

第3ピリオド、このまま逃げきりたいカナックス。できればシャット・アウトで…と思ったとたんに、レンジャースのパワープレーで、No.2パット・ラフォンテーンにシュートを入れられてしまった。2-1。
いつもなら、ここでちょっと崩れ始めるカナックスだが、やっぱり前と違う。雰囲気もペースも変わらないのである。選手たち、“自信”を持ち始めたのだろうか。
そして、すぐ、それが証明された。
再び、レンジャースのパワープレー。会場からはお馴染みの「Let's go Rangers !!」の声。
PPには強いレンジャースだが、そのパスをNo.3ブレット・ヘディカンがカット。そして、すかさず飛び出したNo.10パベル・ブレにパス。「ロシアン・ロケット」炸裂!! またまた絵に描いたような素晴しいショート・ハンディド・ゴール!! 会場は興奮の渦、94-95スタンレーカップが甦ったようである。
解説者は、ブレもさることながら、アシストのヘディカンをベタほめ。「カナックスのブライアン・リーチ(レンジャースの名ディフェンスマン)」などと言っている。
まもなく残り1分になるところで、今度はNo.8ドナルド・ブレッシャーが、パックを奪って飛び出した。ゴールに突進、シュートするかと思ったら、直前でディフェンスをかわし、両足の間から斜め後方のNo.26マイク・シリンジャーにバック・パス。シリンジャー、見事に決めて4-1。ブレッシャーのスキルは、ファイトだけではなかった。
もう勝利は確実、と気がゆるんだのか、終了2.5秒前でおまけの1点を入れられてしまった。4-2だが、これはもうカナックスの完全な勝利である。
ゴールキーパーのNo.1カーク・マクリーンの所へ行き、健闘を賛えあう選手たち。いつもはゴーリーのヘルメットだけコンとたたくのだが、今日は誰もがメシエにもおくっていた。

思うに、レンジャース側の熱い歓迎がなかったら、彼らがもっと冷ややかにメシエを迎えていたのなら、今日はこんなにいい試合にはならなかっただろう。今だに、こんなに多くの素晴しいファンを持つプレーヤーが、自分たちのキャプテンなのである。彼のためにも、そのファンのためにも、カナックスは今日、勝たなければならないという気持ちを、誰もが持っていたのではないだろうか。
かつて、アメリカとカナダ、北米大陸の東と西を代表して戦ったレンジャースとカナックス。そして今、2チームの間にある不思議な因縁。彼等は永遠に良きライバルでいるに違いない。

3スターズ:
1、マーク・メシエ(カナックス)
2、ブレット・ヘディカン(カナックス)
3、パベル・ブレ(カナックス)

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