Canucks Fan: Game Results

11月17日
ニューヨーク・レンジャース 4-3

やっぱり多かったブーイング

行ってきました、レンジャース戦。何人かの方から「絶対にブーイングの方が多いと思う」というメールをいただいていたが、本当に多かった。私の予想よりずーっと多かった。だって、メシエがシフトになる度にブーイングだったんだもん。いやあ、びっくり。面白かったけど…。とりあえず、ゲームは勝ててよかった。

まずはレンジャース側でウォーミング・アップを見た。最近、私はいつも相手チーム側でばかり見ている。このところ、レンジャースやペンギンズなど、今シーズン1回しか来ないチームの観戦なので、つい相手側に先に腰をおろしてしまうのだ。後半はカナックス側に行こうと思っているのだが、人が多くていつも移動できない。
実は過去3年ほどは、どんなにすごいチーム・すごいプレーヤーが来ようと、いーっつもカナックス側で見ていた。それで、かなり惜しいことをしていたことに気がつき、最近は相手チームもよく見ているのである。

そのウォーミング・アップでレンジャースを見ていて、しみじみすごいチームだと思ってしまった。まず94年スタンレーカップを制した時のプレーヤーが、マーク・メシエ、ブライアン・リーチ、アダム・グレイブス、マイク・リクター。加えてピータ・ネドベド、セオレン・フルーリー、バレリ・カメンスキーらがいる。なんか迫力が違う。オーラが出過ぎ。それに比べると、カナックスはヒヨッコに見えてしまう。 この迫力チームにヒヨッコがどれだけ太刀打ちできるか…。もし勝てたら、思いっきり褒めてあげよう、と心の中で思っていた。

で、この時はあまりブーイングは起こっていなかった。考えてみたら私の周りにいた人たち、レンジャース側で見てるってことは、きっとメシエのファンなんだろうな。

ゲームが始まり両チームが入って来た時、まず起こったブーイング。通常、敵チームが入ってくる時はブーイングが起こるのだが、今日は妙に声が大きい。

そしてゲーム開始。メシエはスターティング・メンバーの中にいる。ところが、フェイスオフから20秒くらいで、早くもベンチに引き上げてしまった。わざわざ最初のフェイスオフだけのためにシフトしたみたいだった。

その後は、メシエが氷上に出てくるたびにブーイング。特に、私の席の後ろのほうには非常にアグレッシブな一団がいて、やたら声がでかい。私は、自分のセクションの人だけがブーイングをしているのかと思っていたが(彼らの声しか聞こえなかったから)、あとでスポーツニュースを見たら、GMプレイスじゅうブーイングだったんだって。
ファンはやっぱりキミの記者会見での態度にいかっているのだよ。でも、そのブーイングに愛情を感じなくもなかったけどネ。

さてゲーム展開だが、今日のカナックスは、はっきり言ってあまりよくなかった。特に第1ピリオドは全然。レンジャースのオーラに萎縮してしまったのか、パスが全くつながらず、ディフェンスがミスしてブルーラインを超えてしまうシーンが多かった(これは後半でもそう)。ベテランが多いレンジャースの強さを見せつけられた感じ。
特に最初の5分では、ショット数が、レンジャース10に対しカナックス0。そしてパワープレーで、先取点をとられてしまう。もしこのままの状態だったら、ちょっと危ないなぁと思わされた。

ところが第2ピリオドで復調。そのきっかけとなったのが、始まって2分足らずでのNo.24マット・クークのゴールだった。ネット前でNo.8ドナルド・ブラッシャーからNo.20デニス・ピーダーソンへナイス・パスがつながり、クークがパックをはね上げるようにしてゴールした。これで1-1の同点。

この直後だったと思うが、No.7ブレンダン・モリソンの素晴しいプレーがあった。レンジャースのブレイクアウェイを1mくらい後ろから追いかけ、なんと追い付いて、ネット前でパックをはじき飛ばしたのである。ブレイクアウェイに追い付いたのは、初めて見た。ブレイクされた時は観客の誰もがヤバイ!と思ったはずだが、追い付いて防いだモリソンには、大拍手喝采だった。

続いて5分のパワープレーで、No.19マーカス・ナズランドがゴール。アシストはNo.25アンドリュー・キャッセルズとNo.55エド・ジョバノフスキー。2-1。

やっといつものカナックスらしさを取り戻してきた中盤、さらにパワープレーで得点を追加。ゴールはNo.22ダニエル・セディン、アシストはNo.28ブライアン・ヘルマーとNo.72ピーター・シェーファー。3-1。

カナックスは2ピリだけで3点を獲得。ありがたいことに、このピリオドではパワープレーが多かった。今日の10回のパワープレーのうち、半分の5回が2ピリだったのである。5on3となるシーンもあった。

逆にカナックスが3人というペナルティーキリングも…。無事キルできた時、なんと観客はスタンディング・オベーションを贈った。今日は客も気合いが入っているのだ。GMプレイスはまたもや満員御礼だった。

復調はした感じだったが、やはりパス・ミスは目だった。だが、第3ピリオドになると、1ピリのような萎縮した感じはなくなった。
相変わらず、メシエが登場するたびにブーイングだ。レンジャースも元・現キャプテンのためには意地がある。3ピリに入って、かなり激しい反撃体制になった。

それでもカナックスは4ゴール目をあげている。中盤でNo.44トッド・バートゥッジが少々無理な体制からシュート。バランスを崩して、ゴール後仰向けに倒れるが、倒れた彼の上にチームメイトが祝福にやってきた。アシストはNo.18スティーブ・カリヤ。今日はあまりアイスタイムは長くなかったが、大事なところで1ポイントとれた。

その直後、立て続けに2点取られる。ポトヴァン、崩れてきたか…? あっという間に4-3と1点差だ。これは危ない。しかも3点目はメシエのアシストだ(またまたブーイングが起こったけど)。
11日のセントルイス戦が脳裏をよぎった。3ピリで続けて4点入れられ逆転負け・・・

残り8分は、ただただ祈るだけだった。幸い、残り3分半でフルーリーがペナルティー。今日のカナックスなら、ショート・ハンディド・ゴールされることはないだろう。
最後の10秒はみんなでカウントダウン。1点差を守りきり、取り分けうれしい勝利だった。

3スターズの発表の時、ナズランドの意外な姿を見た。ファースト・スターだった彼、名前がアナウンスされて出てきた時、手にスティックを持っていなかった。そして、氷上に出ると、自ら拍手して彼が率いたチームの健闘をアピール(もちろん観客は既に拍手中)。そして滑りながら、我々日本人がするようにお辞儀をしたのだ。
ナズランドって割とシャイな人なのだが、ああいう姿は初めて見た。それだけ彼自身がうれしかったのだろう。偉大な前キャプテンからチームを引き継いだ重圧は、結構重かったのだろうと思う。

カナックスのチームプレーが今シーズン良くなった要因の一つとして、実はメシエがいなくなったことが挙げられている。
メシエは“俺に着いて来い”タイプのキャプテンで、強いリーダーシップがあるが、同時に彼が偉大過ぎて萎縮してしまうメンバーもいたようだ。
対するナズランドは“みんなの中にいるキャプテン”という感じだという。兄貴分として親しみがあり、その分、みんなが“引っぱられる”のではなく“ともに上を目指していこう”として、自分の足で立ち、歩き始めたのだ。それがメンバー全員のレベルアップにつながっている、と言われている。

もし今日負けたら、それはメシエの影響力が、まだどこかに残っていることを意味するように、私には感じられた。きっとナズランドもそうだったのだろう。
1ピリはちょっとペースを崩したが、2ピリ以降は、もう彼の影響を受けない新チームが固まりつつあることを感じさせてくれた。チームにとってもファンにとってもうれしい1勝で、今年いちばんの冷え込みにもかかわらず、帰り道はみんなめちゃくちゃ陽気でホットな気分だった。

3スターズ:
1、マーカス・ナズランド(カナックス)
2、ブライアン・リーチ(レンジャース)
3、エド・ジョバノフスキー(カナックス)

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