読者の観戦記

NORRY's Report
観戦記最終回 編集後記

【今回の旅行を終えて】

 今回の旅行は、5都市を訪問し5試合を観戦しました。今度はいつカナダに行くことができるのかわからないので、かみさんにわがままを言って実現しました。それぞれのホッケー会場で盛り上がり方に違いがあり、土地がらやそこに住んでいる人の気質を見たように思います。

 試合についての感想はよく言われることですが、パスの正確性、シュートの早さ、そして今回は判断の良さとプレーの読みに感心させられました。パックや人の動きを察知しながらプレーする様子は、さすが世界のトップのリーグだなという感じです。

 また、日本ではパスは強く早くとよく言われます。NHLの選手はパスが強いという印象がありますが、強いパスだけではなく、やわらかいパスやフリップパス、バックハンドパス等が非常にうまく使われており、パワフルな選手達が小技も上手でした。

 どの試合も各チーム全体的にシステムを使った守り中心のホッケーで(現代ホッケーですね)、創造性のある攻撃をなかなか見ることができなかったように思います。21世紀になったら、80年代から90年代前半のGretzkyやLemieuxのように、パックを持ったら何をするのかワクワクするようなプレーを見ることが段々少なくなっていくんでしょうね。

 特に守備のことを考えるあまり、スキルが充分でなくてもからだが大きくて人に強い選手(チェックだけの選手)が多くなっていくことが心配です。スコアリングリーダーを見ても、最近ではスキルの高いヨーロッパ勢に上位を占められ、カナダ人の活躍がきわめて少ないことも心配のひとつです。カナダでは国内での選手の育成について、昨年Torontoで問題提起された会議があったようですが・・・。カナダファンの私にとっては、いつまでもカナダが最強であってほしいと希望しています。

 今回特に印象に残った選手を各チームであげるとMessier、Mogilny(Van)。Lecavalier(Tam)。Weight、Niinimaa(Edm)。Turgeon、Pronger(Stl)。Theodore(Mon)。Yzerman、Fedrov、Larionov(Det)。特にRed Wingsはこの3人の力がずば抜けており、チームの強さにつながっている感じを受けました。若い選手が印象的でなかったのですが、Lecavalierや昨年見たThornton(Bos)は楽しみな感じを受けました。Thorntonは同僚Samsonovと一緒にプレーする機会がありお互い伸びる要素があると思いますが、Lecavalierはもっと上手な選手の中でプレーしないと伸びないような気もします。(生意気なことを言っています。)

【Messierについて】

 あと何シーズンプレーするのか。あるいは今シーズン限りかもしれないMessierを見るために、今回Canucksを追いかけました。1984年のStanley Cup Finalのビデオを見て以来、Messierのプレーにあこがれ、大ファンになった私です。しかしここ数年、明らかにプレーが遅くなり、Messierがパックを持つとCanucks全体のスピードがなくなるのも、残念ながら事実です。Gretzkyの晩年のプレーもそうであったように、全盛期のプレーとまではいかなくても、イメージが残っているのでもっとやってほしい気がしますが、年齢から来る衰えは仕方がないですね。いつまでもMessierを見たいというファン心理と、もうこのへんでという思いとで複雑です。

【がんばれ、Canucks!】

 Canucksの試合をほんの6試合しか見ていませんが私の感想です。

 財政難のカナダのチームにあって、MessierやMogilny等スター選手を抱えているのですから、チームの資金面や選手の層は悪くないような気がします。DF陣ではJovanovskiやOhlundの大型DF。ポイントを稼げるAucouin。良いDFがそろっていますが、逆にFWが頑張らなければならないかなとも思います。未だに老体のMessierや三十路をすぎたCasselsの二人がトップラインをつとめるようでは、ちょっときつい。ベテランはRed WingsのLarionovのような存在にならないと、Canucksはなかなか強くならない気がします。そういう意味で、若い選手のSchaeferやHoldenなどCanucks生え抜きのCFがほしいと思います。また得点力のある選手もほしいです。MogilnyやNaslundはスキルが高くうまいですが、Bureのように点数をバカスカ入れるタイプでもないように思います。からだの大きいパワーFWやライトハンドのゴールスコアラーがほしいところです。(AvalancheはDrury、Hejukなどのルーキーをうまく育てましたよね。Mukaultだって可能性充分だったのに・・・。Mukaultのトレードは痛いですよね。)

 プレーの面では今回の3試合はどの試合も良かった感じがしました。ただCanucksは勝負弱いですね。良いプレーをしていてもちょっとしたミスから失点したり(ほんとにCanucksのミスは不思議と失点につながっています)、シュートを打ってもゴールできないと、シュート数が減って自分たちのペースを自ら失ったりと、60分間平均したプレーが続かないところにひ弱さを感じました。Crowfordになった今シーズンは、シュートの面では昨年と変わってきたように思いますが・・・。

 私にとっては3回も訪問したVancouverのチーム。Messierがいてもいなくても気になるチームNo1です。何とかPlayoffで旋風を巻き起こすよう頑張ってほしいという大きな希望を持って、厳しいことを書いてみました。ほんとはもっとあるのですが・・・。

 たかが6試合見ただけなので、岡村さんはじめCanucksのゲームをたくさん見に行っている人、ごめんなさい。(※岡村コメント「とんでもない。鋭い分析に思わず唸ってしまいました!」)

【御礼】

 今回行くところ行くところで、たくさんの人の親切に触れることができ大変うれしく思います。こういう機会でもなければ、親切についてあらためて感じることはなかったかもしれません。やさしく応対してくださったみなさん、ありがとうございました。

 最後になりますがVancouverでは岡村さんに2年続けてお世話になり、ありがとうございました。Vancouverにはたった1日の滞在でしたが、ホッケーを通じてHarumiさんや他の人にも会うことができて、楽しかったです。次回はいつ行くことができるかわかりませんが、これからも「カナックス・ファン」を楽しみにしております。

 長々と書いた観戦記ですが、これで完結します!

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